旋盤を使ったタップ交換方法(動画)

KAMUIが推奨する旋盤を使ったタップの交換方法です。

ポイントがいくつかありますので以下に述べていきます。

①旋盤の回転数は低速で十分です。積層タップに使用されている接着剤は高熱に弱く(革にも悪影響がある)、高回転での作業は摩擦熱が発生しやすくなるので積層に負担がかかってしまいます。

②タップを接着した後は、バイトで大まかにタップの側面を削って下さい。先角から1mm程度はみ出る程度まで削るのが良いでしょう。必ずシャフトの先からジョイント方向にむかって削って行くようにしてください。逆方向に削ると積層に負担がかかります。バイトは切れ味の良いものを常に使用するようにして下さい。

②タップと先角の面出しには刃物を使いますが、必ず切れ味の良い刃を使うようにしてください。切れ味の悪いものを使うと積層に負担と熱が発生し不良につながります。刃物の管理はタップ交換において必須です。カッターの刃も毎回新しいものを使用して下さい。刃物で側面を削る際は力を入れるのではなく、刃物をスムーズにシャフトの先に向かって動かすことが大切です。刃物が勝手に動いて行くイメージです。

③側面をやすりで削る際は、旋盤の回転数を500rpm以下に落とし摩擦熱を発生させないようにやすりがけをして下さい。動画にもあるように常に熱が発生していないか指先で確認しながら作業を進めてください。繰り返しになりますが、高温の摩擦熱は積層の接着剤に悪影響をあたえます。

以上のように、摩擦熱に注意する、刃物の切れ味を保つ、この2点に注意しながらKAMUIタップの交換を行って下さい。

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